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UN environmentについて
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国連環境計画

国際環境技術センター

 



 


 

 

水と衛生

IETCの「水と衛生のプログラム」は、人々の安全な飲料水と衛生設備(特に排水管理)に対するアクセスの向上を目指しています。IETCが重点をおいているのは、地域の環境や社会経済的状況に適した環境に適正な技術(EST)や管理手法の特定、技術や管理手法を評価・導入・管理するための技術・制度面の向上、ESTや関連する管理手法の現場での試験的導入の支援、インターネット等を利用した導入支援のための情報提供です。様々な関連機関・団体と協力してこれらの重点分野を包括するプロジェクトを実施することにより、IETCは、「ミレニアム開発目標」と「持続可能な開発に関する世界首脳会議」の「安全な飲料水と衛生設備が確保できない人の割合を半分にする」という目標の達成に貢献しています。

IETC設立以来、「水」は重要分野で、湖沼と貯水池の管理、生態系アプローチに基づく統合的水資源管理の推進、ファイトテクノロジー(植物生態応用技術)の概念を含む水関連のESTの普及に努めてきました。これまで得られた経験とともに、イラク南部湿原の環境管理支援プロジェクト(2004〜2009年)から得た大規模統合プロジェクト実施の専門知識は、現在のIETCプログラムにも反映されています。イラクプロジェクトチームは、2007年度国連 21 優秀賞を受賞し、この賞の受賞によって、IETCのプログラムは広く国連組織全体に認知されることとなりました。類似のプロジェクトとしては、ジャマイカにおける地域コミュニティレベルでの環境に適正な水と排水の設備を普及するプロジェクトがあります。また、IETCは、「Lessons Learned on Mainstreaming Pilot Projects into Larger Projects(試験的プロジェクトから大型プロジェクトへの主流化に向けての教訓)」「Every Drop Counts: Environmentally Sound Technologies for Urban and Domestic Water Use Efficiency(都市、家庭での効率的な水利用のための環境適性技術)」などの技術や政策に関する出版物や、ESTを応用した設計を支援するモデリング・ソフトウェアなども作成しました。

2010-2011年におけるUNEP活動計画の中では、IETCの「水と衛生のプログラム」は、UNEP中期戦略のうち、2つの主要課題「生態系管理」と「資源の効率的利用および持続可能な消費と生産」に貢献しています。

「生態系管理」の分野では、イラク南部湿原での取り組みを継続していきます。UNEPとUNESCO の共同プロジェクト「イラク南部湿原の自然・文化資源管理」では、地域の固有の歴史的、文化的、環境的、水文学的、社会経済的な特徴を考慮しながら、イラク南部湿原の世界遺産への登録過程を長期的な“持続可能な地域管理”に必要となる優先課題に取り組むための指針として利用しています。また、生物多様性条約に適合した政策や戦略などの評価を含め、生態系の水がもつ調整機能や浄化作用のためのESTの実証プロジェクトの実施も計画しています。

「資源の効率的利用および持続可能な消費と生産」の分野では、官民両方の能力向上を目的とした技術評価、技術政策、ESTに関するプロジェクトに関わっています。一例をあげると、水環境に対するストレスレベルの高い地域でのウォーターフットプリント(消費水量)の応用など、新たな概念を用いての、水使用効率の改善を目指しています。ウォーターフットプリント・プロジェクトは、UNEPの「持続可能な消費と生産部(Sustainable Consumption and Production Branch)」および「ファイナンス・イニシアチブ(Finance Initiative)」と共同で実施しています。さらにIETCでは、地方自治体レベルで水と衛生設備を確保する最良の方法を支援、促進するための効率、環境状態、水質の関連性を示す適切なツールやモデルの利用に関する能力開発と実証プロジェクトを実施しています。