UNEP-UNESCO共同プロジェクト
「イラク南部湿原の自然・文化資源の適正管理」

Iraqi Marshlands

UNEPとUNESCOは、2009年にイラク南部湿原の持続可能な管理体制の確立と実施に向けた合同プロジェクトを開始しました。この新しいプロジェクトは、イラク南部湿原の比類のない歴史的、文化的、環境的、水文学的、社会経済的な特徴を踏まえ、特に世界遺産への登録プロセスを参照しながら、当該地域の管理計画に必要な支援を行うものです。このプロジェクトはイタリア政府からの拠出金により実施されています。

このプロジェクトは、UNESCOの世界遺産リストへの登録に必要な基準を指針として、イラクのステークホルダー(利害関係者)に対して、長期的視点に立ったうイラク南部湿原の保全や管理計画の立案・遂行する支援を行うこと、資源の効率的利用や持続可能な生産・消費に重要な手法を管理計画に試験的に取り入れること、地元住民に対する能力開発と啓発活動を通して、住民が主体的に関わる自然環境の保存や生態系管理の枠組みを確立することを目標としてます。

この新しい取り組みは、2004年から2009年にかけて実施されたUNEPイラク南部湿原環境管理支援プロジェクトで得られた知見と経験を踏まえています。旧イラク政権崩壊と紛争後に実施された以前のUNEPプロジェクトは、環境適正技術を利用した安全な飲料水の供給や下水設備の設置、湿地復元や水質管理のための試験プロジェクト、地域住民主体の取り組みを支援することにより、南部湿原の地域住民とイラク各省への緊急的な支援という性格をもつものでした。これからは、短中期的な紛争後の緊急介入から、持続的な開発を視野にいれた長期的な管理計画の策定と実施に移行していく必要があります。

このプロジェクトは、UNEPとUNESCOが協働して、それぞれの専門分野と経験を活かしつつ、イラクの南部に位置するバスラ州、ミッサン州、ジカール州にて実施されています。

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